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無印良品は「プラットフォーム」として進化する

生活者と生産者をつないで情報共有

2016年12月13日(火)

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 この連載では、無印良品(MUJI)が世界で愛されている理由を読み解くために、このほど発売した著書『MUJI式 世界で愛されるマーケティング』で解説したMUJIの成功の秘密の中から、4つのキーワードを紹介している。

 連載第4回目(最終回)の今回のキーワードは「プラットフォーム」。プラットフォームという言葉にはまず、暮らしの中の課題を解決する商品開発をするための情報共有基盤という意味がある。同時に、商品開発や販売に直接は結びつかない社会貢献のための基盤という意味も込められており、日本各地の地域問題への取り組みをサポートするウェブサイトの運営や、棚田の保全・里山の整備などの活動も行っている。

 MUJIの商品開発は、「無印良品は生活者と生産者をつなぐ情報共有プラットフォーム」であるというスタンスで進められる。

 生活者というのは、消費者のことである。MUJIは顧客を消費者と呼ばずに、「生活者」と呼ぶ。MUJIは、「消費をする」人ではなく、日々の「生活」をしている人を顧客と考えている。

生活者と生産者をつなぐ

 生活者からは、暮らしの知恵、困っていること、幸せを感じること、満足、絆を感じられる出来事、暮らしの様子などの情報を提供してもらう。顧客に家の中を見せてもらうなど直接情報を得たり、店舗での活動や「IDEA PARK」(前回の記事参照)のようなネットの仕組みを介したりして、生活者にもプラットフォームに参加してもらう。そして生活者と商品開発者が双方向的にやり取りしている。

 生産者からは、生産する技術や地域に根付いた生活の知恵、安心を実現するための情報、自然環境のこと、地域の困っている課題などいろいろな情報を得ている。そして生産者といっしょに良心的な生産をする。その意味は、合理的な生産や、必然となる設計、技術革新、本物の伝承などである。

MUJIのプラットフォーム思考

コメント1件コメント/レビュー

このような記事を今後も期待しています。社会発展の具体策が身近なところに存在し、出来ることから着手することが大切と思うからです。1980年代の前半、ある生活協同組合のトップの口癖は「消費者と生産者の暮らしと商品情報の交換機能が協同組合の本質である」でした。生活者という概念がまだの頃です。  「それならば小売業全ての本質でしょう?」と問うたところ「その通り。店舗や配達は小売りの形態を借りているだけで、情報交換機能が本質だ。社会進化とは人間性の向上であって、そこに協同組合の存在意義がある」というお答えでした。
グローバル化の波に目を奪われて、「何をどうして良いのか?」と嘆く前に、「グローカル」にグローバル化に対応する具体例がたくさんあることを嬉しく思います。もっとコメントが有って良い記事と思い、一人の老人の期待を記しました。(2016/12/13 13:21)

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「無印良品は「プラットフォーム」として進化する」の著者

増田 明子

増田 明子(ますだ・あきこ)

千葉商科大学人間社会学部准教授

上智大学経済学部経営学科非常勤講師。マーケティング、消費者行動論、国際経営論を担当。良品計画在籍中に早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了(MBA)。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

このような記事を今後も期待しています。社会発展の具体策が身近なところに存在し、出来ることから着手することが大切と思うからです。1980年代の前半、ある生活協同組合のトップの口癖は「消費者と生産者の暮らしと商品情報の交換機能が協同組合の本質である」でした。生活者という概念がまだの頃です。  「それならば小売業全ての本質でしょう?」と問うたところ「その通り。店舗や配達は小売りの形態を借りているだけで、情報交換機能が本質だ。社会進化とは人間性の向上であって、そこに協同組合の存在意義がある」というお答えでした。
グローバル化の波に目を奪われて、「何をどうして良いのか?」と嘆く前に、「グローカル」にグローバル化に対応する具体例がたくさんあることを嬉しく思います。もっとコメントが有って良い記事と思い、一人の老人の期待を記しました。(2016/12/13 13:21)

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