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就農成功のカギはパートナー

2017年12月1日(金)

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 就農をするには決めるべきことが多い。場所、作物、販路、そして誰とやるかだ。もちろん1人でも就農は可能だが、経験者は「パートナーがいた方がいい」と話す。パートナーがいるとどういった点でいいのだろうか。

 役割分担という観点から、ペアでの就農を勧めるのは、さいたま榎本農園(さいたま市西区)の榎本房枝氏だ。房枝氏は弟の健司氏とさいたま榎本農園を運営し、年35種類ほどのミニトマトを栽培し、レストランや百貨店を中心に卸している。

 さいたま榎本農園では、健司氏が代表としてトマトの栽培や農園の運営を担い、房枝氏は販路の開拓や広報を担当と、役割を分担している。このような役割分担になった背景は、房枝氏が就農前に料理人やホテルの支配人として働いていた過去がある。ホテルの支配人として24時間泊まり込みの生活を続け、体調を壊したことを契機に農業の世界に足を踏み入れた。時を同じくして、健司氏が大玉トマトの栽培を始めることになり、二人三脚で農業を始めたが、当初はできた作物を出荷する場所がなかった。「元料理人として、当時栽培していた大玉トマトは料理では使いにくく、売れないと思った」(房枝氏)。

 そこで房枝氏は1つの決断をした。さいたま市の農業技術職員として働いてきた健司氏はミニトマトの栽培技術を勉強することに専念してもらい、房枝氏は料理人が使いたいと考える見栄えがよくて味もおいしいミニトマトの品種を探し、レストランへの売り込みを担当することにした。栽培技術の向上によって高糖度に成長したミニトマトを、赤やオレンジ、紫、緑など幅広い色をそろえたことで、レストランを中心に顧客は増加。通常スーパーで売られている値段より5割も高い価格で取引が行われている。

 いまでは百貨店でさいたま榎本農園の売り場が設けられ、香港への輸出も展開する。房枝氏は「農業で稼ぐには情報収集力が重要。それは顧客ニーズの吸い上げだけでなく、栽培技術や病気、補助金などの情報も含まれる。これだけ幅広い分野を1人で全てカバーするのは大変なので、役割分担ができる相手を見つけるのはオススメ」と話す。

さいたま榎本農園の榎本房枝氏だ。弟の健司氏とともに農園を切り盛りする

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「就農成功のカギはパートナー」の著者

長江 優子

長江 優子(ながえ・ゆうこ)

日経ビジネス記者

2012年中日新聞に入社し、事件取材などを担当。14年秋に日本経済新聞社に入社し、機械業界などを担当。17年4月から日経ビジネス編集部に出向。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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