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「興味」と「使命感」が意欲の源泉

2016年12月7日(水)

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 大企業で活躍しながらも、定年退職後はひっそりとしてしまうビジネスパーソンが多い中で、伊藤忠商事、クアルコム、ソフトバンクで情報通信事業に携わった松本徹三氏は、77歳になった今もなおビジネスに携わり、現役時代と変わらぬ忙しさで世界中を飛び回っている。このコラムでは、この様なユニークな生き方をしている松本氏からのメッセージを、若い頃の同氏の「仕事に対する取り組み方」を示すエピソードも交えながら、5回に分けてお伝えする。

 77歳になった今も、私の仕事量は現役時代とほとんど変わらない。並び大名のように会議室に座っている時間や、名誉職的な役割がない分だけ、仕事の密度はかえって濃いかもしれない。

[画像のクリックで拡大表示]

現在の仕事は「課長級」の仕事

 通常使っている肩書きは、自分で創ったコンサルタント会社の「社長」や、契約している各社の「シニア・アドバイザー」などだ。関係者との仕事上の会話やメールによる交信の内容は、長年の経験に裏付けされているので、相当高度なものであると自負しているが、“毎日の仕事を進めるリズム感”からみると、昔勤めた商社で言うなら大体「課長級」の感じだ。

 私が勤めていた頃の商社では、課長は中小企業の社長の様なもので、常に自分の頭で考えて新しい仕事を作り出していかねばならなかった。上層部を説得さえできれば、大きな資金を動かせるという点でも、投資家や銀行を説得すれば大きな仕事ができる新興企業と同じだった。だから、そういう仕事には大きな誇りを持っていたし、「もっと上の地位に上がりたい」とは、格別思わなかった。

 私は、現在、専属の秘書は使っておらず、アポイントの取得から出張の段取りまで、スマートフォン(スマホ)をベースに全部自分一人でやっているし、会社の経理処理まで自分でやることが多いので、効率が悪いといえば悪いが、それはそれで楽しいとも言える。大戦略を考えているだけでは、歳をとれば段々とぼけが出てくるだろうが、細かい仕事まで自分でしていると、ぼける余裕はない。

コメント1件コメント/レビュー

守るべき地位をもたない高齢者は自ら一兵卒として前線に立って、のくだり胸アツ。私はこどもに大人は楽しいぞと言えることが大事だと思っているが、松本さんの話を読んでいると40代の私も未来が楽しみになってくる。いまの日本にはこうした未来への希望が必要だ。出張精算も自分でやって非効率だが楽しいというのも等身大で地に足のついた氏の人柄がにじみ出ている。高齢者がもっと活躍し楽しく過ごせるようになればそれぞれの世代がもっとリラックスして楽しく人生を過ごせるだろう。(2016/12/08 17:22)

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「「興味」と「使命感」が意欲の源泉」の著者

松本 徹三

松本 徹三(まつもと・てつぞう)

ジャパン・リンク社長

伊藤忠商事、米クアルコム、ソフトバンクなどを経て、2013年からコンサルタント業を手がける。現在はソフトバンクを含む国内外の通信関連企業数社とのアドバイザリー契約がある。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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守るべき地位をもたない高齢者は自ら一兵卒として前線に立って、のくだり胸アツ。私はこどもに大人は楽しいぞと言えることが大事だと思っているが、松本さんの話を読んでいると40代の私も未来が楽しみになってくる。いまの日本にはこうした未来への希望が必要だ。出張精算も自分でやって非効率だが楽しいというのも等身大で地に足のついた氏の人柄がにじみ出ている。高齢者がもっと活躍し楽しく過ごせるようになればそれぞれの世代がもっとリラックスして楽しく人生を過ごせるだろう。(2016/12/08 17:22)

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