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炎上上等!キングコング西野氏に学ぶ危機管理

「向かい風も風は風。無風の方がヤバい」

2016年12月14日(水)

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 日経ビジネス12月12日号の特集「謝罪の流儀2016 一夜明ければ社会の敵に」では、SNSやネットメディアだけでなく、テレビ、新聞、雑誌などの既存メディアも絡み合い、炎上のスピードと爆発力が高まっている現状を分析した。炎上の矛先は企業だけに向いているわけではない。前東京都知事の舛添要一氏や前経済再生担当大臣の甘利明氏といった政治家、タレントのベッキーさん、フリーアナウンサーの長谷川豊氏…。個人の謝罪が目立ったのも2016年の大きな特徴だった。
 個人は炎上にどう対応すべきなのか。「炎上芸人」。そんな不名誉な異名を逆手に取り、絵本作家、イベンターとしても活躍するお笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣氏に話を聞いた。

(聞き手は林 英樹)

西野亮廣(にしの・あきひろ)氏。1980年、兵庫県生まれ。1999年、梶原雄太氏とお笑いコンビ「キングコング」結成。絵本作家として4冊の絵本を執筆。渋谷のごみ問題の娯楽化を提案するなどイベンターとしても活躍。一方、バラエティ番組の「ひな壇」に出演しないことを宣言するなど、数々の率直な物言いから「炎上芸人」と呼ばれる。(撮影:村田 和聡、以下同じ)

現代社会は「不寛容社会」と言いますか、“常識”とかけ離れた意見を口にしただけですぐに袋叩きに遭ってしまう。今年に入り、炎上の勢いがさらに増しているような印象があります。

西野氏:それは世間だけでなく、芸人もそうですよ、超ムラ社会ですね。

お笑い芸人の世界は自由闊達で、“常識”の枠を外すからこそ面白いものが生まれるのではないでしょうか。

西野氏:いやいやいや。ムラ社会と大声で言っちゃうと、そんなこと言うなよと怒る人も出てくる。すごく堅苦しい世界ですよ。

10月に発売された新作絵本『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)は、そんな現代社会の風刺がモチーフになっているように感じました。煙がモクモクと出ている煙突に囲まれた街に住む登場人物は西野さん自身ですよね。

西野氏:こんなことを言うと小っ恥ずかしいんですけど、これまでに4冊絵本を出していますが、手を変え品を変えて結局、自叙伝を書いているんですよ。案の定、毎回叩かれるんですけど、ぼろぼろになるまで。でも、恐らく自分と同じような経験をしている人は少数派かもしれないけど、絶対にいるだろうから、その人に向けての応援歌のつもりです。

 芸人に限らず、そんな経験はどこの世界でもあるんじゃないですか。何か挑戦する人には必ず批判が付いて回る。「えんとつ町」に住んでいて、その上に空があると信じちゃうこととか、空はあるんだよと言っちゃうことは本来自由なはずだし、誰を傷つけているわけでもないんだけれど、でも叩かれてしまうみたいなのがあって。

向かい風ばかりの芸人人生

今回の絵本はクラウドファンディングを活用し、33人のイラストレーターとの共作という形を取りましたが、そんな新しい手法に対する批判も起きました。

西野氏:叩かれました。絵本は1人で作れみたいな(笑)。それも変だなと思ったんです。最初は何で芸人が絵本を作ってんねんというバッシングだったんですけど、今度は絵本は1人で作れという風に、絵本を作ることはもうオーケーになったんだけど、今度は1人でやれという批判です。

 でも僕は批判を全部、追い風に変えています。しめしめと思って常に何かうまいこと利用しようと考えている。向かい風は儲けもん。クレームがあるとかはものすごい儲けもんですね。

コメント8件コメント/レビュー

会社というものに雇われなくともいいという状態を作った奴から順に、仕事で好きなことができるようになっている。今シリコンバレーで年収数千万円でオファーを受けているエンジニアたちは、この条件だったら雇われてもいいという風に強気の交渉ができる。

中国のファなんとかという会社が、日本で新卒を初任給40万円で雇用するのも、雇用したい人のレベルが高いからだ。

会社というものにしがみつかなければならない状態の人は、仕事でも待遇でも好きなこと、好ましい状態など一つも選択できない。今の多くの人は、この条件でさえも守られないのか、という搾取される状況に陥っても、ただ甘んじるしかない。(2017/12/15 14:46)

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「炎上上等!キングコング西野氏に学ぶ危機管理」の著者

林 英樹

林 英樹(はやし・えいき)

日経ビジネス記者

大阪生まれ。神戸大学法学部卒業後、全国紙の社会部記者として京都・大阪で事件を取材。2009年末に日本経済新聞社に入り、経済部で中央省庁担当、企業報道部でメディア・ネット、素材・化学業界などを担当。14年3月から日経BP社(日経ビジネス編集部)に出向し、製造業全般を取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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会社というものに雇われなくともいいという状態を作った奴から順に、仕事で好きなことができるようになっている。今シリコンバレーで年収数千万円でオファーを受けているエンジニアたちは、この条件だったら雇われてもいいという風に強気の交渉ができる。

中国のファなんとかという会社が、日本で新卒を初任給40万円で雇用するのも、雇用したい人のレベルが高いからだ。

会社というものにしがみつかなければならない状態の人は、仕事でも待遇でも好きなこと、好ましい状態など一つも選択できない。今の多くの人は、この条件でさえも守られないのか、という搾取される状況に陥っても、ただ甘んじるしかない。(2017/12/15 14:46)

「僕はあるタイミングでグルメ番組への出演をやめました。ウソをつかなきゃいけないタイミングが必ず来るからです。」

食レポの達人になると、「美味しい」とか「不味い」とかそんな言葉ではなく実に様々色々な表現でレポートをします。
何を以って「ウソ」というのか人によっても違うでしょうが、「ウソをつかなきゃいけない」というのは己のボキャブラリーや味覚の未熟さが原因では?

かの淀川長治も言いました。
「どんな映画にでも良いところがある。」
同じようにその店の、あるいはその食べ物の良いところを紹介するのが食レポのレポーターの仕事なのでは?

自分の感性や表現の未熟さを「ウソ」という言葉でごまかすのには関心できません。
・・・・いやいや、もし本人がそのことに本当に気づいてないのなら「ごまかし」ではないですね。「ごまかし」ではなく「ウソ」を使わないとその仕事ができない、ということか。

そういう意味で、本人が言うところの「正直」さの裏にある未熟さを垣間見た記事でした。(2017/02/14 12:50)

テーマが「謝罪の流儀」であるにも拘らず西野氏の口から謝罪の仕方に関する発言は終に得られなかった事をNBO編集部はどう考えているのだろうか?自分がすぐに思ったのは「この人は他人に対してまともに謝った事が無いのではないか?」という疑念である。他の人のコメントにもあるが批判・バッシングの原因を「嫉妬によるもの」としか考えていない節がある点もこの疑念を増幅している。何故なら嫉妬は劣っている者が優れている者に対して抱く感情だから。つまり西野氏は「自分は優れていて批判者は劣っている」という前提で話をしている訳で、炎上に際して「自分に落ち度があったかもしれない」とは露程も考えない人物である事が伺えてしまうのだ。インタビュー中それなりにまともな発言をしていても、こういった批判に対する姿勢がある故に発言がカッコつけの薄っぺらいモノに見え、炎上を引き起こしているのではないだろうか。(2016/12/19 14:46)

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