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昭和スタイルを演じ続けた星野仙一の舞台裏

明大で培った武士道、愛情交え若者にも貫く

2018年1月13日(土)

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 星野仙一氏の訃報に接し、生前、彼から聞いたいくつかの言葉を感慨深く思い出した。

 「青島、今の若い連中に昔と同じようなことをやっていたら、誰もついてこないよ。今じゃすっかり優しいおじさん、いや、おじいさんだよ。ただ、戦う熱い気持ちは今も昔も変わらないけどな」

中日ドラゴンズをはじめ、「燃える男」「闘将」と呼ばれ武闘派の監督として活躍してきた星野仙一氏。昭和スタイルを貫きつつ、誰よりも時代を読むリーダーだった。(写真[右]は2008年の北京五輪で日本代表監督を務めた時のもの=AFP/アフロ)

 還暦を過ぎて東北楽天ゴールデンイーグルスの監督に就任した年にグラウンドで聞いた話だ。

 こんなことも言っていた。試合中に乱闘沙汰になると誰よりも早くベンチを飛び出して、相手の選手や首脳陣に向かっていく星野監督。「乱闘の際には何を考えているのか」と尋ねた時の答えが次のようなものだった。

 「頭の前のほうは熱く燃えたぎっているけど、頭の後ろでは冷静に状況を考えて振舞っているんだよ。全部熱くなっていたらそれは野球じゃないし、監督は務まらんぞ」

 そう、つまり彼はいつでも「計算ずく」で動いていたのだ。

 現役引退後、30代で中日ドラゴンズの監督に就任して以来、「燃える男」「闘将」と呼ばれ武闘派の監督を自認してきた星野氏だが、それはすべて自身で作ってきたイメージだろう。

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「昭和スタイルを演じ続けた星野仙一の舞台裏」の著者

青島 健太

青島 健太(あおしま・けんた)

スポーツライター

5年間のプロ野球生活の後、オーストラリアで日本語教師となる。帰国後、スポーツライター、テレビキャスターとして活躍。現在は、鹿屋体育大学、流通経済大学、日本医療科学大学の客員教授として教鞭をふるう。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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