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痛手を負った稀勢の里、優勝の陰に背水の心理戦

ケガは意識して初めてケガとなる

2017年4月1日(土)

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 まさに歴史に残る逆転優勝。春場所千秋楽、新横綱・稀勢の里が見せた執念の相撲は、見る人を熱くさせる感動の戦いぶりだった。

[画像のクリックで拡大表示]
1月に横綱へ昇進した稀勢の里。横綱として臨んだ春場所は今後に語り継がれる逆転優勝となった。(写真=つのだよしお/アフロ)

 アクシデントは13日目の横綱・日馬富士戦に起こった。日馬富士の強烈な立ち合いを受け止めた稀勢の里だったが、もろ差しを許すとそのまま土俵際まで押し込まれた。下がりながら得意の左で振ったが、すっぽ抜けるように空を切る。この時に稀勢の里の顔が一瞬ゆがんだ。上体が起き上がった態勢では残しようがない。そのまま日馬富士に寄り倒されて土俵下に左肩から転げ落ちた。

 どこを痛めたのかを稀勢の里は明言していないが、おそらく左の胸か腕の筋肉だろう。胸を押さえて激痛にもがく稀勢の里は、しばらく立ち上がることができなかった。

大ケガで優勝は絶望的に?

 この一番まで12勝全勝。相撲内容も完ぺきで、優勝は間違いないだろうと思われていた。ところが「好事魔多し」である。

 すぐさま病院に救急搬送された稀勢の里。あの痛がり方では、残り2日は休場だろうと誰もが思ったはずだ。しかし、稀勢の里は翌日(14日目)の土俵に戻ってくる。

 鶴竜との横綱対決。ただ、ケガはまったく癒えていないのだろう。稀勢の里は、力なく鶴竜に寄り切られて何もできなかった。

 これで稀勢の里の成績は12勝2敗。千秋楽は13勝1敗の大関・照ノ富士との対戦。優勝するためには、本割で照ノ富士を倒して、優勝決定戦に持ち込むしか道はない。しかもケガを抱えたまま、照ノ富士に2番続けて勝たなければならない。土俵には帰ってきたものの優勝は絶望的だと思われた。

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「痛手を負った稀勢の里、優勝の陰に背水の心理戦」の著者

青島 健太

青島 健太(あおしま・けんた)

スポーツライター

5年間のプロ野球生活の後、オーストラリアで日本語教師となる。帰国後、スポーツライター、テレビキャスターとして活躍。現在は、鹿屋体育大学、流通経済大学、日本医療科学大学の客員教授として教鞭をふるう。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官