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今度はボクシング、止まらぬスポーツ界の不祥事

「勝者には何もやるな」と説いたヘミングウェイの慧眼

2018年8月4日(土)

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日本レスリング協会、日大アメフト部に続きボクシング界でも不祥事が明らかになった(写真:Artem_Furman/Getty Images)

 このところのスポーツ界は、一体どうなってしまったのか? 指導者や競技団体幹部による理解しがたい出来事が続いている。

 女子レスリングにおける指導者のパワハラ。
 日本大学アメリカンフットボール部における悪質タックル。
 そして、日本ボクシング連盟会長の不正を糾弾する告発状が出された問題。

 何だかよく分からないが、何かが間違っている。旧態依然とした悪癖を恥じることなく続けていたのだろうか。

 次から次へと起こる不祥事を受けて、気が付けば休むことなくテレビに出演している。スポーツの存在価値を守りたいとの思いで連日番組でコメントを発しているのだが、果たして役に立てているのかどうか?

 新たに発覚する事態に振り回され、それを理解することに終始しているような気もする。とにかくついていくのが精一杯というほどの嫌な出来事が、どうしようもなく続いているのだ。

 まだ、ボクシングの問題は始まったばかりだし、女子レスリングの問題もアメフトの問題も、解決したわけではない。選手たちのケアを含め、じっくりとこの後の展開を見守っていく必要がある。

 それぞれの問題には、まだまだ解決していない要素がたくさんあって、それらをテーマに書き続けても、軽く当コラムの10本や20本にはなるだろう。だから、こうした問題の1つひとつを取り上げることはやめようと思う。

 その代わりに今回書こうと思うのは、すべての問題に通底するある種の「おごり」や「傲慢さ」が、いったいどこから来ているのか……ということである。

 ボクシングが好きだった米国の文豪アーネスト・ヘミングウェイがこんな言葉を残している。

 「勝者には何もやるな」

 実は、女子レスリングの一件が起こった時から、この言葉が私の頭の中でリフレインしていた。なぜなら、そこに答えのようなものがあるように感じていたからだ。

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「今度はボクシング、止まらぬスポーツ界の不祥事」の著者

青島 健太

青島 健太(あおしま・けんた)

スポーツライター

5年間のプロ野球生活の後、オーストラリアで日本語教師となる。帰国後、スポーツライター、テレビキャスターとして活躍。現在は、鹿屋体育大学、流通経済大学、日本医療科学大学の客員教授として教鞭をふるう。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官