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大谷翔平の1年目終了、心は野球少年のまま

「楽しくプレーできたのが一番」

2018年10月13日(土)

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右肘を手術した大谷翔平の投手復帰が待たれる(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 米大リーグは、ポストシーズンに突入して連日熱い戦いが続いている。残念ながらこの戦いの中にロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平の雄姿を見ることはできないが、肘の故障での離脱はあったもののその存在感は十分にアピールすることができたルーキーシーズンだったのではないだろうか。

 新人王争いのゆくえも気になるところだが、当の大谷はシーズンが終わるや否やトミー・ジョン手術(腱の移植)に踏み切り、もうすでに来季に向かっての準備を進めている。投手としては、来シーズンをすべて棒に振ることになるが、打者としては6月からゲームに出られるのではないかと言われている。焦ることはないだろうが、誰あろう、大谷本人が誰よりもその復帰を楽しみにしていることだろう。

 トミー・ジョン手術は、今では日米を問わず多くの選手に受け入れられていて、復帰後は球速が速くなるとも言われている。それだけ成功の可能性も高くなっていて、手術に対する不安や心配もなくなっている。それゆえに大谷も躊躇(ちゅうちょ)することなく、手術を受けることにしたのだろう。

 「かなりの確率で、今、またはそれ以上の状態になるといわれているので、そこをイメージしながらやりたい」

 大谷も、極めて前向きにリハビリに取り組もうとしている。

 これまで本コラムで大谷のことは何度も取り上げてきたが、今回は特段彼のすごさに触れるわけではない。二刀流におけるベーブルース級の記録や少ない試合数(投手10登板、打者114試合)で残した成績(4勝2敗、本塁打22、打点61、盗塁10、打率2割8分5厘)の評価などは、スポーツ媒体で確認していただきたい。

 当方も、元プロ野球選手として称賛に値する大谷の投打における活躍を技術論で考えてみたいところだが、それは違う機会にさせていただこう。今回考えたいことは、大谷翔平のすごさではなく、いかに「普通か」ということだ。

 それは大谷がどこに自分を立たせて野球をやっているかということであり、今の自分をどう思いながらプレーしているかということである。

 それはきっと、私たちにも大いに参考にできることだろう。

 大谷の「普通さ」に驚かされたのは、例えばこんなやり取りだ。

 以下は日本経済新聞(10月2日付)に載った「今シーズンを振り返って…」という見出しの記事から。

――成長できた点は
 「毎日(成長を)感じる。キャンプからやってきて、まだまだうまくなれるな、ということを感じる日々が、日本にいたときより多かったと思う」

 彼は、人との競争ではなく、自分が上手くなることを毎日のテーマにしているのだ。

――今季の成績をどう考える
 「1年間やって、単純にこれだけの数字が残ったというだけのこと。よかったとか、悪かったとかはない。けがをしたり、ゲームに出られないときもあったりしたので、やっぱり悔しいところはあった」

コメント1件コメント/レビュー

一人の選手が100マイルの豪速球を投げ140mのホームランを打つことはすごいことなのは間違いないが、大谷の一番すごいところは自分自身にまだまだ計り知れない伸びしろがあると自覚していることだと思います。
一流メジャーリーガーという日常的に日本では絶対対戦できないスーパープレーヤーとの対戦で三振をとることやホームランを打つことよりも、ホームランを打たれたことや三振に切って取られたことに、その都度自分が成長して超えていくという楽しみを見出していることがいつも感じられる。
当たり前のようでなかなかそういう思考を自然と持てる選手は少ないんじゃないだろうか。
先人の言葉に多く見られる「困難を解決することで成長する」ということを、意識することなく自然な思考で取り組めるのが大谷の一番の強みであり、見ているものをワクワクさせるのだと思います。(2018/10/15 12:20)

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「大谷翔平の1年目終了、心は野球少年のまま」の著者

青島 健太

青島 健太(あおしま・けんた)

スポーツライター

5年間のプロ野球生活の後、オーストラリアで日本語教師となる。帰国後、スポーツライター、テレビキャスターとして活躍。現在は、鹿屋体育大学、流通経済大学、日本医療科学大学の客員教授として教鞭をふるう。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

一人の選手が100マイルの豪速球を投げ140mのホームランを打つことはすごいことなのは間違いないが、大谷の一番すごいところは自分自身にまだまだ計り知れない伸びしろがあると自覚していることだと思います。
一流メジャーリーガーという日常的に日本では絶対対戦できないスーパープレーヤーとの対戦で三振をとることやホームランを打つことよりも、ホームランを打たれたことや三振に切って取られたことに、その都度自分が成長して超えていくという楽しみを見出していることがいつも感じられる。
当たり前のようでなかなかそういう思考を自然と持てる選手は少ないんじゃないだろうか。
先人の言葉に多く見られる「困難を解決することで成長する」ということを、意識することなく自然な思考で取り組めるのが大谷の一番の強みであり、見ているものをワクワクさせるのだと思います。(2018/10/15 12:20)

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