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スポーツの勝利に浮かれることの危険性とは?

五輪の政治利用、学者に冷たい社会を憂う

2018年3月6日(火)

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 前評判はいろいろと言われたが、平昌オリンピックで日本中が大変盛り上がった。

 羽生結弦が劇的な復活を遂げ、フィギュアスケートで2大会連続の金メダルを取ったかと思うと、小平奈緒もオリンピック記録を更新するようなタイムでスピードスケート500メートルで日本女子初となる金メダルを受賞した。

 そのほかにも劇的なシーンが続出して、多くの日本人に感激を与えたことは事実である。

世界的なスポーツ、中でもオリンピックは民衆の愛国心を激しく喚起する。昔から政治的な駆け引きの大舞台としても利用されてきた。(写真は韓国・平昌の冬季五輪会場に掲げられた万国旗、JMPA代表撮影(佐貫 直哉) )

 自分のことでないのに、スポーツでの日本人の活躍は、格別の感動を与える。それほど自国のアイデンティティがなく、民族衣装である着物も着ないし、英語を第二公用語にすると言われても違和感を感じない日本人が、この手の国際大会のときだけ、自分は日本人なのだと実感するのかもしれない。

 実は、私もそれを実感したことがある。勤務先の大学の理事長の招待でアテネオリンピックに行った際に、目の前で、北島康介選手と谷亮子選手の金メダルを取った姿を見ることができた。

 その時に、日の丸が揚げられ、君が代が流れる。この時は本当にじんときた。金メダルでないと国歌は流れないので、やはり金はすごいと思った。変な強制をするより、スポーツを強くするほうが、よほど君が代や日の丸は愛されるはずだと体感もした。実は、私は日の丸も君が代も大して歴史がないうえ、薩長の押しつけの感じがして好きでないのだが、金メダルの感激とシンクロすると、やはり日の丸や君が代は悪くないと感じてしまう。

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「スポーツの勝利に浮かれることの危険性とは?」の著者

和田 秀樹

和田 秀樹(わだ・ひでき)

精神科医

精神科医。『和田秀樹こころと体のクリニック』院長。国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)。一橋大学経済学部非常勤講師。川崎幸病院精神科顧問。老年精神医学、精神分析学(自己心理学)などが専門。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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