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その症状、認知症ではなくうつ病かも

誤診がもたらす人生の悲劇

2018年5月15日(火)

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意外に知られていない高齢者の特性

 この手の相談を受ける際に、私が痛感するのは、かなり知的レベルの高い人にも高齢者の特性が意外に知られていないということだ。

 例えば、親の物忘れが始まり、認知症を心配する人が多い。そういう人の多くが認知症だけはなってほしくないというような考えをお持ちのようだ。

 しかしながら、福岡県久山町で行われた、町全体の人たちの高齢化で何が起こるかの調査によると、85歳を過ぎれば4割の人が、90歳を過ぎれば7割の人が、95歳を過ぎれば8割以上の人が認知症になることがわかっている。

 私が昔勤めていた高齢者専門の総合病院である浴風会病院では、老人ホームが併設されていることもあって、亡くなった方の約半数の解剖を行っていたが、85歳を過ぎて脳にアルツハイマー型の変化が起こっていない人はいなかった。

 要するに認知症というのは、長生きすれば、起こるほうが当たり前の病気なのである。

 以前、おめでたい長寿者の代表例のようにされていた「きんさん、ぎんさん」という長寿の姉妹がいたが、話す内容を聞く限り、テストをすれば認知症の診断を受けたことだろう。しかし、認知症の人の多くは、知的レベルが若い頃より多少下がるだけで、人に迷惑をかけるような症状を呈さない。ただ、自立が困難なので介護が必要になるだけだ。 

 要するに、親に認知症になってほしくないという期待をするより、なるのが当たり前なのだからどのような介護が必要かの勉強をするほうが現実的なのだ。

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「その症状、認知症ではなくうつ病かも」の著者

和田 秀樹

和田 秀樹(わだ・ひでき)

精神科医

精神科医。『和田秀樹こころと体のクリニック』院長。国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)。一橋大学経済学部非常勤講師。川崎幸病院精神科顧問。老年精神医学、精神分析学(自己心理学)などが専門。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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