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花王の調査で浮かんだ「家族」より「自分」の傾向

家族取り巻く問題、支える取り組み

2018年2月9日(金)

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 「お互いに干渉しない家族がいい」と考える既婚者が6割に――。花王が2006年から実施する調査「生活者の暮らしに関わる意識と行動」の10年間の結果を比較したところ、家族にも距離感を求める傾向が強まっているという結果が明らかになった。さらに現在の生活には満足する人が多い一方、将来には不安を感じる人が増えているという結果も。

 「家族」はどう変わるのか。生活困窮者の増加という社会の実態と、将来の単身者の増加なども踏まえ、「家族」の変化と、家族のつながりを考える。

花王生活者研究センター所長の宮川聖子氏

 調査にあたった生活者研究センターのセンター長、宮川聖子氏は「社会の変化とともに、家族観も変わっている。東日本震災後は『安らげるのは家族』という声が多かったが、その後も意識は変わり続け、今は、家族も大事だが、自分を優先したいという『個』の尊重が強まっているようだ」と話す。

「仕事<家族<自分」の傾向が明らかに

(グラフ1)お互い干渉しない家族がいい

 「お互いに干渉しない家族がいい」という問いに対し、「そう思う」「ややそう思う」と答えた回答は、06年と16年では、既婚女性が53%から63%に、既婚男性が49%から59%にそれぞれ上昇した(グラフ1)。

(グラフ2)家族が同じ部屋で過ごしているとき、自分はスマートフォンを見ていたり、ゲームをしていることがある〈2016年〉

 また「家族が同じ部屋で過ごしているとき、自分はスマートフォンやゲームをしていることがある」という問いには、「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」と答えた人は、60代で見ると、女性37%男性30%だったが、20代では女性81%、男性83%と、同じ室内にいても、「個」の時間を過ごす状況が浮かんだ(グラフ2)。

「「家族」を考える」の目次

オススメ情報

「花王の調査で浮かんだ「家族」より「自分」の傾向」の著者

村上 富美

村上 富美(むらかみ・ふみ)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス編集委員を務めた後、リアルシンプル日本版副編集長、日経ヘルス・プルミエ編集長、エコマム編集長など女性向けの雑誌づくりを経験。2017年4月から日経ビジネスに副編集長として復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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