• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

会社を潰した3代目社長の独白

事業縮小を嫌がる社員たちを説得できなかった

  • 日経トップリーダー

バックナンバー

[1/5ページ]

2018年8月9日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 国内屈指の機械保有数を誇った部品メーカー、テラマチ(愛媛県西条市)。一貫生産で培った技術力で、「はやぶさ2」の搭載装置の開発にもかかわっていた同社が、2016年に経営破綻した。

 こうするほかなかったのか――。破綻から2年。3代目社長、寺町昌則氏が胸中を語った。 (破綻の経緯についてはこちら「『はやぶさ2』開発にかかわるも中国事業で破綻」)

「あの頃は頭の中がもうろうとし、会社はどこまで落ちていくんだろうと不安でならなかった」(写真/PIXTA、写真はイメージです)

 生産機械を800台も抱え、一貫生産しているといえば聞こえはいいですが、経営の実態は自慢できるものではありませんでした。祖父の時代から、多額の借金を重ねていたからです。1990年代や2000年代には何度も赤字に転落。技術力だけでは経営できないと強く痛感しています。

 テラマチは1933年に祖父が創業しました。当初は大阪で部品製造を営んでいましたが、戦火を逃れ愛媛に移ります。愛媛は住友グループ発祥の地で、町工場が集積する企業城下町。けれど、よそ者の祖父には冷たく、熱処理などを引き受けてくれる会社を探すのも一苦労だったそうです。

 そこで祖父は自前主義を掲げて、利益を積極的に設備投資に振り向けました。これが結果的に、一貫生産体制につながります。「テラマチに頼めば素材加工から組み立てまでしてくれる。一貫生産だからコスト競争力もある」と、お客様から重宝がられました。

 ただ、その分借り入れもかさんだ。職人肌の祖父は、新しいものを開発することに喜びを見いだすタイプ。利益が出たら最新設備をいくつも購入する。新しい機械によって技術を磨き、付加価値の高い仕事を取っていったのは事実ですが、財務は無頓着でした。

コメント3件コメント/レビュー

どっかのアイドルの歌じゃないですが、目の前にいつもヒントがあり、紛れもない過去の答えがあるってことでしょうね。時代が変わっても自分が変わっていけないと、わかっていても変える事が出来ないと、規模の大小、企業、個人の差はあっても同じ道を歩む事になるかもしれません。(2018/08/09 21:08)

オススメ情報

「破綻の真相」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

どっかのアイドルの歌じゃないですが、目の前にいつもヒントがあり、紛れもない過去の答えがあるってことでしょうね。時代が変わっても自分が変わっていけないと、わかっていても変える事が出来ないと、規模の大小、企業、個人の差はあっても同じ道を歩む事になるかもしれません。(2018/08/09 21:08)

中国のせいで立ち行かなくなって、中国企業に買い取られちゃうという諸行無常さ加減に涙・・・(2018/08/09 20:12)

率直に「可哀想に」と言う感想。
三代目社長の経営責任を問うことは簡単だが、先代、先々代と二世代に渡って続けられた経営とも呼べないお粗末な手法しか知らずに受け継いだのだから無理も無い。
今後は仏道に入るとのことなので、是非その貴重な経験をコンサルに活かして下さい。まだまだ日本には似たような企業が数多く残っています。現在進行形で悲劇に突き進んでいる企業を一つでも多く救ってやってください。(自社含む)(2018/08/09 17:32)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

外交において個人プレーで短期的な成果を手にしようというのは交渉相手の術中にはまり、うまくいかないものです。

齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官