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「従業員満足」とは許し合える関係をつくること

社員とは辞めた後も一生付き合っていく

2016年12月14日(水)

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「美容界のディズニーランド」と呼ばれ、顧客に感動を与える経営で知られる北九州市の美容室BAGZY(バグジー)。競争の激しい美容室業界で33年連続増収を達成し、2013年には経済産業省による「おもてなし経営企業選」を受賞している。代表の久保華図八氏は業種を越えて数多くの経営者からメンターとして慕われる存在だ。「周囲の人たちを幸せにした結果が自分たちの会社の成績として返ってくる」と考える久保氏が、経営者が幸せにするべき人の1人目として「働く仲間」つまり従業員との関係づくりについて語る。

 みなさんは、経営で成功する条件というのは、何だと思いますか?

 ボクは1つだけ、成功するために重要な条件だと思っていることがあります。

 それは時間の使い方です。時間はすべての人に同じ条件で与えられていて、大げさに言えば命と同じです。1日24時間をどのように使うかが、経営で成功するか失敗するかを分けるのではないでしょうか。

15歳で美容業界に入り23歳で独立するが、技術を磨くために渡米。帰国後、北九州市で繁盛店を築く。幹部社員の相次ぐ退職という危機を社員一丸となって乗り越え、社員重視・お客様本位の経営で事業を成長させる。北九州市を拠点に美容室7店舗のほか、カフェ、ネイルサロンなどを展開。大手企業や各種団体などで年間100回以上の講演を行っている。2009年、サービス産業生産性協議会『ハイ・サービス日本300選』受賞、13年、経済産業省『おもてなし経営企業選』受賞。

 そして「成功する時間の使い方」としてボクが大切にしているのが「人を喜ばせる、幸せにするのに時間を使う」ことです。

 ボクは昔、自分のことしか考えていない経営者でした。技術があればお客さんは来るだろう。高い給料を払えば従業員はついてくるだろう。こう勝手に考えていて、周りの人が何を考えているか、きちんと理解できていなかったのです。

 その結果、大勢の幹部が退職し、窮地に陥ったボクを残ったスタッフが助けてくれて、バグジーは現在のように、「いい会社」と言ってもらえるまでになりました。

 この挫折が、ボクを変えてくれました。それから再生の経験を通じて一歩一歩、会社のみんなで経営のあり方を形づくってきました。その結果、おかげさまで、創業から33年連続で増収を達成しています。

 こうした経験を通じ、経営者には5人の、幸せにするべき人がいると考えています。それは「働く仲間」「お客さま」「かかわりのある業者さん」「地域の人たち」そして「家族」です。この人たちを幸せにした結果が自分たちに返ってきます。

 詳しくは拙著『経営者には、幸せにするべき5人の人がいる』をお読みいただければうれしいのですが、この連載では、幸せにするべき人たちと、経営者としてどのように関係を築いていくか、その要点をお伝えしたいと思います。

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「「従業員満足」とは許し合える関係をつくること」の著者

久保 華図八

久保 華図八(くぼ・かずや)

有限会社バグジー 社長

北九州市を拠点に美容室7店舗などを展開。年間100回以上の講演を行う。2013年、『おもてなし経営企業選』受賞。著書に『経営者には、幸せにするべき5人の人がいる』など

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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