• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「育児とは、答えが見えない永遠の学習」

入山章栄准教授が明かす「僕の子育て」(後編)

バックナンバー

[1/4ページ]

2018年5月8日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「オトコが育児に参加するのが当たり前」の時代に変わりつつある。旬の経営者や学者、様々な分野で活躍するプロフェッショナルたちも、自らの育児方針や育休取得についてパブリックに言及することが増えてきた。優秀なリーダーたちは、我が子にどんな教育を与えようとしているのか。また自身はどう育てられたのか。そしてなぜ、育児について語り始めたのか。直球で聞いた。

 連載1回目に登場するのは、早稲田大学大学院経営管理研究科の入山章栄准教授。SNS(交流サイト)などで、子育ての様子を公開する入山准教授は普段、どんなふうに子どもや妻と向き合っているのか。そして入山准教授自身は、どのように育てられてきたのか。今回はその後編。

入山章栄・早稲田大学大学院准教授。東京都在住。開発援助関係の機関で働く2歳下の妻・裕実さん、10歳の長男・章太郎くん、6歳の長女・実紗ちゃんの4人暮らし(取材日/2018年1月19日、インタビュー撮影は鈴木愛子、ほかも同じ)

前編(「親の言うことを聞く子どもになってほしくない」では、普段の入山先生の育児の様子などをうかがいました。アメリカでの赴任経験を経て日本に帰国した後、お子さんが通う学校や幼稚園はどのような基準で選びましたか。

入山先生(以下、入山):すごく大事なテーマですよね。

アメリカでは、長男をモンテッソーリ教育の「day care」に一時期行かせてとても良かったので、日本でも子どもの好きなことを自由に伸ばしてくれる方針の学校や幼稚園に通わせたいと思っていました。

特に娘は、ちょうど幼稚園に入る年齢だったので、夫婦で家の近くの幼稚園を何カ所も回ってリサーチしました。娘を持っている父親なら分かると思うんですが、僕は本当に娘を溺愛しているので(笑)、足を運べるところにはできるだけ見学に行きました。

その時に妻が入手した情報が面白くて、「幼稚園の教育方針は、運動会を見れば分かる」と言うんです。なるほどと思って実際に見に行ったのですが、驚愕しました。かなり幼稚園で違いがあるのです。

中には、一糸乱れぬ統制で完璧に叩き込まれた組体操を運動会で披露するところもありました。これは価値観の違いなので、決してそういうところが悪いわけではないのですが、僕には違和感しかありませんでした。保護者たちから拍手をもらって満足そうなのは、それを指導している体育会系の男性教師だけだったような気がして、「それ、お前の自己満足だろ!?」と突っ込みたくなりました。

繰り返しますが、そういうところが悪いと言いたいわけではありません。ただ、やはり幼稚園は文科省下の“教育”をする組織ですから、規律が重視されるところが多いのかも、と思いました。僕も妻も幼稚園育ちだったので、何となく「保育園より幼稚園の方がいいんじゃないか」と思っていたのですが、その仮説が一気に揺らぎました。

絶望しかけた時、最後に見に行ったある幼稚園に救われたんです。ここは感動的なほどに“激ユル”だった(笑)。運動会の出し物は、大きな布の端を子どもたちが持って「せーの」で上げ下げするだけ。ぎちぎちに練習しなくてもできそうな演技です。

子どもたちは子どもらしく列を乱し、それぞれが伸びやかで、リラックスした表情をしている。運動会を終えて教室に戻る時、先生が一人ひとりを抱きしめていたのもいいなと思いました。

これは経営学の理論とも共通しているのですが、人が成長するには自己肯定感を高めることが重要だと僕は考えています。だから「ここにしよう!」と即決しました。妻も賛成で、こういう時に妻と価値観が揃っていたのは良かったですね。

今は妻も働いているので、その幼稚園で17時半までの預かり保育を利用しています。結果的には、娘を通わせる先としては素晴らしい幼稚園に出合えたので、とても満足しています。ただ「日本の幼稚園教育を変えないと、本当に優秀なビジネスパーソン・イノベーターは育たないのでは?」という仮説は持つようになりましたね。

妻と子ども2人が仲良く手をつないで歩いている姿を、後ろから写真で撮るのが好きだという

オススメ情報

「僕らの子育て」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

私たちは、ひどいニュースのあまりのひどさに 麻痺しつつある。

小田嶋 隆 コラムニスト