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子育ては「最強のエクスペリエンス」

ソウ・エクスペリエンスの西村社長が明かす育児論(後編)

2018年6月5日(火)

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「オトコが育児に参加するのが当たり前」の時代に変わりつつある。旬の経営者や学者、プロフェッショナルたちも、自らの育児方針や育休取得についてパブリックに言及することが増えてきた。優秀なリーダーたちは、我が子にどんな教育を与えようとしているのか。また自身はどう育てられたのか。そしてなぜ、育児について語り始めたのか。 連載5回目に登場するのは、体験ギフトの企画販売会社ソウ・エクスペリエンスを展開する西村琢氏。「コト消費」の提案型企業として、また子連れ出勤や社員の社外活動の“体験”を応援する助成制度など働き方の面でも注目される西村氏は、普段、どのように育児に当たっているのか。今回はその後編。

西村琢(にしむら・たく)
ソウ・エクスペリエンス代表取締役。1981年東京都生まれ。慶応義塾大学経済学部在学中の2003年に、松下電器産業(現・パナソニック)のビジネスプランコンテストで優勝。出資を受ける権利を得るも、自ら起業する道を選び、大学卒業後の2005年に体験ギフトの企画販売会社ソウ・エクスペリエンスを設立。2016年には年間出荷数10万個を突破。「コト消費」の提案型企業として、また子連れ出勤や社員の社外活動の“体験”を応援する助成制度など働き方の面でも注目される。取材時、36歳。神奈川県在住。食品プロデュースなどを手掛ける妻、7歳の長男、4歳の次男の4人暮らし(取材日/2018年4月11日、インタビュー撮影/鈴木愛子、ほかも同じ)

教育に関してはどんなプランを立てていますか。

西村氏(以下、西村):今は近所の公立小学校に行かせていて、今後については未定です。ただ、強く思っているのは、「未来志向よりも今志向」でありたいということ。将来から逆算して今を忙しくするよりも、今この瞬間をできるだけ心地よく、楽しいものにすることが大事なんじゃないか、と。

 今の連続の先に、然るべき未来が開けるはずで、そもそも10年後の世界は想像もつきません。子どもたちには必ず毎日、「今日楽しかった?」と聞くようにしています。今日が楽しい。そこさえ担保できていれば、後は付いてくるんじゃないかと楽観しています。僕自身の生き方もそうでありたいと思っていますね。

 ベンチャーキャピタリストの伊藤穰一さんが、「フューチャリストより、ナウイスト」と書かれていたのを見たことがあるのですが、まさにその通り。ただ経営に関しては、多少は未来を見据えた逆算思考も問われると思うので、その点は唯一、育児との違いでしょうか。

 子どもたちの日常を観察していると、これ以上何か与えようとしなくても、充分に興味関心の素材を楽しんでいるんです。家やオフィス、出かけた先で出会う様々な大人たちや、学校での授業や友達との交流、そして逗子の自然や大好きなデジタルデバイス。それだけで、もう濃密に時間が満たされている。

 学校教育に関して、思うところがないわけではありません。大勢の生徒が一斉に前を向いて、一人の先生の話を聞く、という教育スタイルは、おそらく過去の戦争や大量生産型の経済にひも付いたものでしょう。

 だから、これからの社会には、江戸時代の寺子屋のような、机の並びもバラバラで個人の興味関心を深めるような教育スタイルが合っているのではないかという気がしています。少なくとも家庭の中では、好きなように自分の気持ちや主張を吐き出せる環境をつくっていきたいですね。

グローバル教育については、何か考えていますか。

西村:それも本人の関心次第ですが、少なくとも「留学は大したことではない」くらいの普通の選択肢としてとらえられる感覚は育てたいなと思っています。距離や移動を心理的ハードルに感じないようになってほしいです。

 僕は、神奈川のあざみ野で育ち、あちこち旅行に行くような家庭ではなかったので、結構、狭い世界で生きてきたなという思いがあるんです。中学受験で慶応に入り、友達を通じて知る世界は広がったけれど、大学時代もそれほど海外旅行に行っていなかった。

 社会に出てから意識的に外に飛び出すようになって、少しずつ克服していったのですが、子どもたちには、できるだけ早くから距離に関係なく行動する楽しさを知ってほしいという思いがあります。「○○に行きたい」には、できるだけ応えようとしています。

 そうやっていると、彼らには本当に距離に対するハードルがなくなっていますね。「今日は沖縄行きたい!」とか「今から沼津の水族館に行こうよ」と誘われますから(笑)。「今日は無理だけど、必ず行こう」と約束します。恐竜に興味があるなら、「中国に化石を見に行こうか」と自然に言えるくらい、頭の中の世界の枠を広げてほしいなと思います。

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「子育ては「最強のエクスペリエンス」」の著者

宮本 恵理子

宮本 恵理子(みやもと・えりこ)

ノンフィクションライター、編集者

「日経WOMAN」「日経EW」「日経ヘルス」の編集部に所属。2009年末にフリーランスとして活動を始め、主に「働き方」「生き方」「夫婦・家族関係」のテーマで人物インタビューを中心に執筆する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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