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育休取得で気づいた「名もなき家事」の存在

クロスフィールズ小沼代表理事が語った子育て論(前編)

2018年7月30日(月)

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 「オトコが育児に参加するのが当たり前」の時代に変わりつつある。旬の経営者や学者、プロフェッショナルたちも、自らの育児方針や育休取得についてパブリックに言及することが増えてきた。優秀なリーダーたちは、我が子にどんな教育を与えようとしているのか。また自身はどう育てられたのか。そしてなぜ、育児について語り始めたのか。

 連載10回目に登場するのは、NPO法人クロスフィールズ代表理事の小沼大地氏。企業に勤めるビジネスパーソンが、新興国の社会課題の解決に取り組む団体に数カ月間参画し、自らのスキルを生かして貢献する「留職」プログラムを展開している。第2子誕生の折には1カ月間の育児休業を取得した小沼氏は、そこから何を感じ、子育てや働き方は、どのように変わったのだろうか、話を聞いた。今回はその前編。

小沼大地(こぬま・だいち)
1982年埼玉県生まれ。2008年一橋大学大学院社会学研究科修了。在学中の2005年から青年海外協力隊に参加し、中東のシリアにて環境教育プロジェクトに従事。2008年、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。2011年NPO法人クロスフィールズを創業。ビジネスパーソンが一定期間、新興国で社会課題の解決を行う「留職」を展開。国際協力NGOセンター、新公益連盟理事。取材時は35歳。都内在住。妻はランサーズの執行役員CFO。子どもは4歳の長女と1歳の長男(取材日/2018年7月、インタビュー撮影/鈴木愛子、ほかも同じ)

休日の銭湯通いで世の中を教える「1カ月の育休で権限委譲を学んだ」

小沼さんは、企業に勤めるビジネスパーソンが新興国の社会課題の解決に取り組む団体に数カ月間参画し、自らのスキルを生かして貢献する「留職」プログラムを展開しています。その小沼さんが、お子さんを連れていろいろな場に出没していると聞きました。

小沼氏(以下、小沼):確かに先日も、入山章栄先生(本連載初回に登場「親の言うことを聞く子どもになってほしくない」、「育児とは、答えが見えない永遠の学習」)のサプライズお祝い会に、子連れで参加しました。その日は土曜日でしたが、たまたま妻が仕事で、僕のワンオペ子育ての日だったので、やむを得ず。皆さん温かく迎えてくれて、子どもたちも楽しんでいました。

奥さまも働いているのですね。

小沼:大学のラクロス部で一緒だった同い年の妻と26歳で結婚しました。31歳で第一子、3年後に第二子に恵まれました。

 僕は大学院に進み、その後、青年海外協力隊に参加する道を選びましたが、妻は大学卒業後、外資系投資銀行に就職。これまで僕の年収が妻を上回ったことはありませんし、助けてもらっていた期間の方が圧倒的に長い。一生、頭が上がりません(笑)。

 ただ夫婦としては、「互いの世界から得た学びを交換して、ともに成長できるよう、応援し合える夫婦でありたい」と、結婚当初から約束し合っています。

 象徴的なエピソードを一つ。僕が青年海外協力隊の活動でシリアにいた時、上司だったのが、(独コンサルティング会社)ローランド・ベルガーから出向していた方でした。僕は当時、ビジネスのことを全く知らなかったけれど、「コンサルティング会社という業種があるのか」と興味を持ち、妻に「ローランド・ベルガーって知っている?」とメールをしました。

 するとすぐに「もちろん知っているけど、あなた知らなかったの」と返事が来ました。「ビジネスのことをもっと勉強したくなった」と話したら、直後にビジネス書が日本から大量に送られてきました(笑)。その延長で、マッキンゼーに入社することになりました。

 逆のケースもあって、妻は新卒で入った大企業でずっとキャリアを積むつもりだったようです。けれど、僕がベンチャー経営者と交流する機会が増えて、「財務経験を生かすなら、ベンチャーのCFO(最高財務責任者)も面白そうだよ」と話したことから選択肢が広がって、ランサーズという会社に転職を決めました。

 第二子が保育園に入れたタイミングで、僕の事業もある程度安定してきたので、今度は妻の方がリスクを伴う挑戦をしようと。妻とは、「家庭内リスクポートフォリオ」と呼んでいます(笑)。これからもきっと、そんな関係が続くのだと思います。

 彼女がいなければ、僕は間違いなく今のキャリアを築けていません。ですから、5年前に1人目が産まれると分かった時には、ぜひ育児休業を取って妻をサポートしたいと思いました。けれど、創業2年目のバタバタの渦中でかなわなかった。悔しかったですね。

 本連載「僕らの子育て」が1冊の本になります。新しい時代を担う若手経営者たちや、様々な業界のプロフェッショナルたちが、どのように「育児」と向き合っているのか。また子育てと仕事(組織運営や人材育成)との関係は――。

子育て経営学』は絶賛、予約受付中です。

コメント3件コメント/レビュー

大変参考になる、と思うのですが、レビューの合計は今イチですね。
共働きの夫婦のベストは、家事もお互い完全にトレードできるということだと思うし、自分では家事の4割(夕食・水回り関係全部。妻の評価です)しかできてないけど、随時コンバートできるのは理想だと思います。
低評価をつけてる人の大半は、ヤッカミと僻みかな?(2018/07/30 12:53)

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「育休取得で気づいた「名もなき家事」の存在」の著者

宮本 恵理子

宮本 恵理子(みやもと・えりこ)

ノンフィクションライター、編集者

「日経WOMAN」「日経EW」「日経ヘルス」の編集部に所属。2009年末にフリーランスとして活動を始め、主に「働き方」「生き方」「夫婦・家族関係」のテーマで人物インタビューを中心に執筆する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

大変参考になる、と思うのですが、レビューの合計は今イチですね。
共働きの夫婦のベストは、家事もお互い完全にトレードできるということだと思うし、自分では家事の4割(夕食・水回り関係全部。妻の評価です)しかできてないけど、随時コンバートできるのは理想だと思います。
低評価をつけてる人の大半は、ヤッカミと僻みかな?(2018/07/30 12:53)

「名もなき家事」の存在が身をもって分かったのですね。「やれば出来るんだ」と言う割には全くヤル気のない世の夫どもに比べれば上出来の体験ではないでしょうか?(2018/07/30 11:50)

「名も無き家事」なんて無い。全部「家事」だ。職業欄に主婦と書く人がいるからおかしくなっているだけのこと。

独身独居男性なら育児以外は全部自分でやっていることで、職業以外は私事なのだから、家にかかわることへ家事以外の用語を当てはめようとするところに無理がある。(2018/07/30 08:32)

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