塩見なゆの「都境酒場」案内

蒲田「とっちゃん」:健康を気遣う野菜多めの料理、立ち飲みデビューしませんか

文/写真:塩見 なゆ 10.03.2018

どこか懐かしい昔の東京を思い起こさせる東京・大田区の蒲田。JR蒲田駅と京急蒲田駅の距離はおよそ800メートルで、その間に乗り換えついでに立ち寄れる立ち飲みのお店が数多くあります。今回はそんな中から家族経営で親しみやすい「立ち飲み とっちゃん」をご紹介します。

東京・大田区のJR蒲田駅東口は、京急蒲田駅まで800メートルと歩いて乗り換えができる距離です。両駅の間にはバルやビストロから老舗のもつ焼きのお店までバラエティに富んでいます。とくに立ち飲みの数は多く、乗り換えついでに立ち寄る“ちょい飲み”利用で賑わっています。

立ち飲みの「とっちゃん」はそんな東口の人気店です。創業は2005(平成17)年、家族経営で親しみやすい店長の川名街子さんが切り盛りされています。

店長のお母さんの手作り大皿料理などのメニューを気軽に楽しむ

料理は川名さんのお母さんの手作り大皿料理や炒めものを中心に、牛ハツのたたきや大山鶏の串焼き、もつ焼きがそろいます。串焼きは1本90円、そのほかも200円から300円台が中心で、リーズナブルに1000円ちょっとで楽しめる手軽さも評判です。

店長のお母さんの手作り大皿料理がカウンターに並ぶ

お店は厨房に面したカウンターとちょっとした4人用テーブルのコンパクトな造り。だからこそ一期一会のお客さん同士の会話も自然と始まり、初めてのお客さんでも一体感が楽しめます。

それでは、まずは瓶ビールをいただいて、トトトと注いで乾杯! よく冷えた一杯は最高です。

お料理は今日のおすすめから「ナスと鶏肉のピリ辛炒め」と「ササミとワケギのヌタ」をチョイス。ささっと小皿に盛って頂き、すぐにやってきました。お通しがないので、大皿料理がすぐに来るのが嬉しいです。



ナスと鶏肉のピリ辛炒め 360円
ササミとワケギのヌタ 330円

「毎日飲みに来てくれるお客さんもいらっしゃるので、健康を気遣い野菜多めの料理を増やしています」と川名さん。鶏肉のピリ辛炒めはピリリと唐辛子が効いたお酒が進む料理ですが、ピーマンや人参、玉ねぎもたっぷり入っています。

一見さんも常連さんも一緒になって楽しく飲める空間

早い時間は近所のご隠居さんたちが集い、夜になると仕事終わりの人たちが次々にいらっしゃいます。お客さんは年上の方が多いので、自然と話題が豊富になり、それが大変でもあり毎日の楽しみでもあるそうです。

一見さんも常連さんも一緒になって楽しく飲めるこの空間には、「立ち飲みになぜ行くか」「なにが楽しいのか?」という答えがあるように思えます。

一人で飲むとき、「誰かとちょっと会話しながら飲めればなー」と思うこと、ありますよね。親しみやすい雰囲気いっぱいの蒲田で、立ち飲みデビューしてみませんか。

店名:立ち飲み とっちゃん
住所:東京都大田区蒲田4-3-4
電話:03-3734-0709
営業時間:16:00〜23:00
定休日:日曜祝日
予算:1000円


塩見 なゆ
酒場案内人。1984年、東京都杉並区荻窪生まれ。新宿ゴールデン街に通った作家の両親を持つ。幼いころより中央線沿線の飲み屋へ連れて行かれ、物書きの大人と瓶ビールに囲まれて成長する。会社員として広報・宣伝畑を経て独立。趣味だった飲み屋巡りを本業とし、飲食専門のライターとなる。酒場に恋して年間2,000軒を巡る。