遊びながら発想力アップ!ビジネスパーソンのためのアウトドア術

寒い時期はこう着よう!これなら温かい重ね着ノウハウ

第17回:ポイントは衣類の素材とレイヤード、着方で大きな違い

文:小林 孝延 11.24.2016

冷たい空気が心地良い季節がやってきました。寒い時期のオートキャンプやアウトドアはいい仕事に向けた心のチャージになるすばらしい体験ですが、大事なのが衣類の防寒。筆者のノウハウも含めた、衣類の素材とレイヤード(重ね着)のポイントをお伝えします。

寒い季節のオートキャンプやアウトドアでの遊びに欠かせないのが、衣類の防寒に対する知識。知っているか知らないかで、同じ外気温の中で遊ぶときの快適さに、天国と地獄ほどの差があります。

ポイントは衣類の素材とレイヤード、つまり「重ね着」です。今回はそのコツをご紹介します。

3つのレイヤーで分けて考える

まずはレイヤードの基本です。衣類を考えるときにアウターウエア、ミッドウエア、アンダーウエアと3つの層にわけてみましょう。アンダーウエアは肌に密着する下着、ミッドウエアはその上に着るシャツやセーター、そして一番外側が風や雨を避けるシェルつまりアウターウエアになります。この3つのレイヤーで、それぞれに適した素材のものを着ることで防寒性は驚くほどアップするのです。

寒いからといってコットン素材のスエットパンツの上にジーンズを履いても決して防寒にはなりません。風が通るばかりかゴワゴワして動きにくく、雨でも降ろうものなら乾きにくいコットンは最悪の状態。急激に体温を奪います。

それよりも化学繊維のアンダーウエアの上にフリースパンツ、そして耐水性のあるオーバーパンツを履けばより快適に過ごすことができます。あとはこまめに途中で脱いだり、着たりしながら体温調整をするのがポイント。早め早めの対処が肝腎です。

(出所:パタゴニア)

インナーウエアは速乾素材がベスト

モンベルのアンダーウエア。吸汗速乾性、保温性、伸縮性すべてに非常に優れる(現行品ではこのゼロポイントブランドはありません)

肌に触れる下着部分は、速乾素材のものを選びましょう。ぬれた衣類が肌に触った状態になるのは不快なだけでなく、野外では体力消耗につながります。

僕が長年使用しているのはモンベルの「ゼロポイント」とパタゴニアの「キャプリーン」。どちらもポリエステル100%で保温性と速乾性に優れています。それぞれ生地の厚さやラインナップが様々あるので、寒さの程度によって使い分けるのがベストです。

首周りの形状はハイネックタイプとラウンドネックタイプが一般的ですが、首元からの空気の侵入がないハイネックの方が防寒性が高いです。両者のメリットを兼ね備えたジップフロントタイプもあります。個人的にはジップが肌に触れるので好きではないですが……。

ユニクロのヒートテックを代表とする、衣料量販店やホームセンターなどで売られている低価格の防寒下着も使用しています。ただ、ポリエステルにポリウレタンが混合してある素材は保温性は高いのですが、洗ったあとの乾き具合がいまいち。圧倒的にアウトドア専用のものに軍配があがります。

とはいえ、そのコストパフォーマンスは非常に魅力的。オートキャンプなどあまり動かないスポーツならこれで十分ともいえるので、お財布と使用環境に合わせて選ぶといいでしょう。

ダウンジャケットはセーターとして活用するのがベスト

ミッドウエアにパタゴニアのライトダウンと、ノースフェイスのウールパンツ。フリースなどでも可

続いてミッドウエアですが、近年流行しているライトダウンはダウンセーターとしてミッドウエアにするのがベストです。

ダウンジャケットはその内部に細かな空気の層をたくさんつくり、非常に保温性が高いのですが、それだけで着用してもポテンシャルは発揮できません。縫い目や生地から風が通ってしまい、せっかくの暖かい空気が逃げてしまうのです。なのでセーターとしてミッドレイヤーにするのが正解。

速乾下着の上にダウンジャケットを着ることで、羽毛でできた空気層に体温をしっかりとキープしておくことが可能になります。

薄手のフリース素材のウエアもミッドウエアに向いています。気温によってはフリースとダウンセーターの併用も視野に入れましょう。

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