遊びながら発想力アップ!ビジネスパーソンのためのアウトドア術

焚き火ほどクリエイティブな遊びはない!

第6回:子供への教育効果も高いと評判、うまく火がつくコツもご紹介!

文:小林 孝延 01.14.2016

シンプルでお金もかからない。けれども創造的でエキサイティングな遊び。それが焚き火です。子供の教育効果も高いとの評判もあり、まさに総合芸術。焚き火の魅力と、うまく火をつけるコツをご紹介します。

アウトドアのアクティビティといえば、釣りに、トレッキングに、カヌーにMTB(マウンテンバイク)と数え上げればきりがありません。でも、大がかりな道具もいらずお金もかからないのに、もっともクリエイティブでエキサイティングな遊びがあるのをご存じですが?

はい、それがなにを隠そう焚(た)き火なんです。

「焚き火なんて、だれでもできそう」と思われる人も多いでしょう。でも、野外で焚き火をする様子を見るだけで、その人の「アウトドアでの実力」があけすけになってしまうほど、知識と経験が試されます。

アウトドアの総合芸術

ここで言う焚き火とは、いわゆる林間学校でやるようなキャンプファイヤーではなく、キャンプ場のテント場のそばで湯を沸かし、暖をとるような小さな焚き火です。慣れてくると、河原で適当な場所を見つけたら、小さな薪(まき)をさっと組んで、風の影響をものともせずに素早く火をおこす。

風向きや天候を読む力。「白樺(しらかば)の樹皮は脂が多くて焚きつけにくい」「広葉樹は一度火がつけばゆっくりと長く燃える」といった自然に対しての知識。ナタやナイフを使いこなす経験値。そしてその場を去るときには炭の跡一つ汚さず跡形もなく片付ける配慮……。人類の発展の歴史は火を制御するところから始まったと言われますが、まさにアウトドアの総合芸術と呼べるほどに奥が深いのが焚き火なのです。

脳にも効く!焚き火

実はこの焚き火は脳の発達にも非常によいということが最近では知られるようになっています。

焚き火は注意力や現場対応力など、大げさではなく「生きる力」を身につけるのに最適。そして、こうした焚き火こそ子どもが体験すべきものだと力説するのは、ユニークな教育論で定評がある教育環境設定コンサルタントの松永暢史さん。松永さんは『わが子を伸ばす四大必須科目「音読」「作文」「暗算」「焚き火」』(飛鳥新社)や『 男の子を伸ばす母親は、ここが違う!』(扶桑社)という自著で、子どもをキャンプに連れていくことが大切な教育であること、そして焚き火ほど教育に適したものはないと言っています。

「自然の中で過ごすキャンプは子供にさまざまなことを教えてくれ、日常では巡り合えない多くの体験をさせてくれます。たとえば、昆虫はどんなところに棲んでいるか。木登りに適しているのはどんな木か。効率よく魚を捕まえるには、どうやって川の流れをせき止めればいいか。どんな木を集めればいい焚き火ができるか(略)自然はどんな図鑑よりも多くのことを教えてくれます」(『男の子を伸ばす母親は、ここが違う!』より)

しかし、こうした実体験から得られる「知恵」は子どもだけでなく、ビジネスパーソンにこそ大切ともいえるでしょう。キャンプで起こりうる思わぬアクシデント、たとえば突然の雨や風に見まわれたき、どうやって乗り越えるのか? とっさに判断し行動する力は、組織の中で、あるいは社会で日々直面する困難に対処していくための知力をストレッチし、感受性を養うのに最適でしょう。

ずいぶん昔の写真ですが、筆者の子供たちと焚き火。こんな感じでキャンプでは勝手に火をいじらせてました。ほっといてもずーっと遊んでるので親にとっては好都合です(笑)
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