家飲みが愉しくなる、美味しい家電ガイド

【家電と酒】手軽にアヒージョ、ギョーザ!たこ焼き器は万能調理器!?(前編)

文/写真:安蔵 靖志 02.10.2016

IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志氏が、酒と食事を楽しめる家電の使い方をリポート。今回は、定番調理家電・たこ焼き器。アヒージョ、ギョーザ、チーズを温めて…多様な使い方をご紹介する。(カンパネラ編集部)

これまで本コラム「家飲みが愉しくなる、美味しい家電ガイド」では、フィリップスの「ノンフライヤー プラス」やチーズフォンデュ機で酒の肴(さかな)作りを試してきた。

これらとは別に、以前からずっと気になっている調理家電があった。それが「たこ焼き器」だ。

このたこ焼き器、球形の穴がたくさんある。この形状を生かしてスペイン料理のアヒージョを作るというのが、数年前から話題になっていた。アヒージョとはスペインの伝統的な小皿料理・タパスの一種で、ニンニクと唐辛子を入れたオリーブオイルで肉や魚、キノコなどを煮る料理である。

前回のコラムで紹介したように、「チーズフォンデュ」と「バーニャカウダ」と並んで、いやそれ以上に、筆者はアヒージョにお酒の肴としての大きな魅力を感じていた。まずはそこをとっかかりに、「たこ焼き器での肴作り」に挑戦してみることにしたい。

これほどに手軽に、美味しくアヒージョができる!

たこ焼き器の魅力は、まずその「手軽さ」にある。前回紹介したチーズフォンデュ機も実勢価格2000円強と手軽な部類だが、たこ焼き器は安いモデルだと1000円を切るのだからすごい。筆者が最初に使用したたこ焼き器も、家電量販店で980円で購入したものだ。

筆者が980円で購入したたこ焼き器。プレートを取り外して洗うこともできない、とてもシンプルな構造の機種だ

ではまず、前々からの筆者の望みだった、アヒージョ作りに挑戦してみよう。

アヒージョはスペイン語で「ニンニク風味」を意味する。ニンニク入りのオリーブオイル煮といったところだろうか。エビや肉、魚、野菜、キノコ類などを、ニンニクを入れたオリーブオイルで煮込むだけというとてもシンプルなもの。しかしその取り合わせを見るだけで、酒に合うのは想像に難くない。

まずはエビとタコ、鶏のもも肉、マッシュルーム、ジャガイモなどを用意した。たこ焼き器にオリーブオイルとニンニク、唐辛子などをを入れ、十分に熱したら下味を付けたエビや鶏肉などの具材を入れて煮込む。しっかり火が通ったらOKだ。

本当にとても簡単で、しかもおいしい。アヒージョはそもそも小ぶりのアヒージョ用鍋などを使って調理することが多いのだが、キッチンで調理したアヒージョ鍋を食卓に持っていくと冷めてしまう。卓上で使える小型鍋セット(旅館で陶板焼きや一人用鍋などに使われる、鍋と鍋置き、小型ろうそくのセット)などでは、火加減が難しい。それに比べるとたこ焼き器は、複数の穴があるのでそれぞれの場所に具材を分けて入れるのに適しているし、大きな鍋と違ってオリーブオイルが少なくて済む。

ただし、低価格のたこ焼き器には大きな欠点があった。それは「火加減の調節ができない」ということだ。

980円のたこ焼き器で食べるアヒージョは、なかなか楽しいものだった。しかしこのたこ焼き器には温度調節機能がないため、火加減の調節ができないのが大きな難点となった

実際にたこ焼き器でアヒージョを作ってみると、すぐに油の温度が上がりすぎて、水気の多いエビなどを入れるとすごい勢いで油がはねることがあった。はねた油によるやけどを防止するためにも、温度調節ができないたこ焼き器の場合、こまめにオン・オフを繰り返す必要がある。注意してほしい。