インタビュー 情熱と挑戦の先に

【秋元才加】「生きている」と実感できるのが芝居 “ダメ出し”も歓迎です

秋元才加、80年前の英国心理サスペンス劇に挑む

文:カンパネラ編集部/写真:陶山 勉 10.25.2016

幅広いジャンルの仕事に挑戦しているAKB48卒業生・秋元才加。テレビ、映画、経済番組のMCまで多様な役割をこなすが、今彼女の中で特に熱いのが芝居だ。約80年前の英国の心理サスペンス劇に挑む彼女に、舞台への意気込みを聞いた。

幅広い活動をしている秋元才加。テレビに映画もこなす。今挑戦しているのがお芝居。約80年前の英国の心理サスペンス劇だ。「お芝居をしている時が一番好き」と言う。難しくとも、生きていると思える瞬間だからだ。舞台への意気込みと芝居への思いを聞いた。

(聞き手:カンパネラ編集部)

「生きている」と感じる瞬間がある、それが舞台

――秋元さんは幅広いジャンルのお仕事に挑戦しています。映画やテレビなどで活躍中ですが、「お芝居は特別」と聞きましたが、芝居は何が違うのでしょうか。

秋元:映画、テレビドラマと違って、お芝居はやり直しができません。しかも、舞台の上に立っている全員でその場をつくりあげているので、脇役であっても、舞台に上がっている以上気が抜けません。演技のうまい下手もすぐに誰にでも分かってしまいます。

それだけに本当に怖いし、「なんでこんなに覚えることが多いんだろう」と毎回毎回思うんですが、その難しいことに挑んでいる感じがイイんです。どれだけ大変でも「ああ、私生きているなぁ」と実感できる瞬間があります。なんというか、気持ちが解放されていく感覚があるんです。それを感じられるのはお芝居ならではです。

――そういう意味では今回のお芝居も、かなり挑戦しがいがありそうな作品ですね。英国の80年前の作品。心理サスペンス劇です。

秋元才加(あきもと・さやか)

1988年7月26日 千葉県出身。
2006年2月、「第2期AKB48追加メンバーオーディション」に合格し、同年4月1日、チームKでデビュー。13年8月にAKB48卒業。「将来は樹木希林さんのような女優になりたい」というように卒業後は映画やドラマ、舞台に精力的に出演。

秋元:台本は稽古が始まる何週間も前からリュックに入れて持ち歩いていたんですが、この仕事に集中できるタイミングまで怖くて読めなかったんです。

もともと、私は稽古が始まってからセリフを覚えることが多いんです。舞台上で立つ場所、一緒にいる人のセリフや相手の表情を見ながら覚えていく方だったのですが、今回、最初の顔合わせで、私以外の出演者の方々は皆さん、既にセリフを覚えていて焦りました。

私の役はちょうど自分の同じ28歳の女性。気難しい夫人の姪で、主人公であるあやしい男性に恋心を持ってしまう役です。「無口で聡明だけど人目を惹かない女性」との設定です。

でも、「無口」といいながら、セリフが本当に多いんです。今回の台本は原作に忠実で、とても古風な言い回しが多い。わざわざ状況を口で説明したり、観客席にいるお客さんに、「みなさんどう思いますか?」なんて話しかける口調の台詞もあります。現代の会話劇とは違う文学作品です。

観客の“ダメ出し”も成長の糧

秋元:「秋元才加がこんな作品に出るなんて」と驚く方がいるかもしれません。逆に、お芝居は私のことを知らない人にも出会える機会です。観た後にもちろん「良かったね」と言ってもらいたいのですが、「あの娘の、あそこがダメだね」などもちゃんと言ってもらいたいと思っています。

――厳しい言葉でも。

秋元:ええ。厳しいことを言われれば「負けたくない」とやる気がわいてきます。その言葉をきっかけに成長できます。そんな機会があることが有り難いです。

AKB48を2013年に卒業して、いろんな仕事をさせてもらっています。向いている、向いていないは周りが決めることだとは思っているのですが、お芝居は自分の中でも「あ、向いているのかな」「好きだな」と思っています。あと、ラジオやナレーションのお仕事。これは自分では分からなかったのですが、声のおかげか、評価してくださってる方が増えているのは嬉しいです。

家飲み酒とも日記