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会社の事務椅子でレースしようぜ!「いす-1グランプリ」が熱い

世にも珍しい事務椅子を転がすレース、街の活性化を狙う

文/写真:須田 泰成  06.23.2016

キャスター付きの事務椅子に乗って2時間の耐久レースを競う、「いす-1グランプリ(GP)」。事務椅子メーカーのコクヨも加わり、尋常ではない盛り上がりを見せている。各地の商店街を刺激するほどにも育ったイベントの実態に迫る。

2016年5月21日土曜日、岡山県倉敷市水島の常磐町商店街は、異様な熱気に包まれていた。昨年に引き続き開催された「2016年いす-1グランプリ(GP)岡山大会」。昭和のスナックの看板が残り、ふだんは人通りの少ない商店街に、選手、家族などの関係者、見物客など、約4500名が集まった。

自動車のF-1グランプリならぬいす-1GPという競技は、キャスター付きの事務椅子に乗って速さと耐久性を競うレースである。レース会場は、必ず商店街というのが決まりだ。

このレースでは選手は事務椅子にまたがり、地面を蹴り、走り、コースを何周できるかを競う。レースの時間は2時間。目前にすると意外なほどに迫力のある競技で、参加者全員が持てる精魂を注ぎ尽くしての勝負だとわかる。躍動する全身の筋肉、飛び散る汗、苦悶する表情、声を限りに叫ぶ応援の人たち。キャスターの車輪や背もたれが壊れるという激しいシーンも。優勝チーム決定戦に参加可能なレベルの走行距離は、各回、1周180~200m程度のコースを110~130周。20kmと優に超えるハードさだ。

岡山大会におけるコクヨチームの勇姿

この日のレースを制したチームは、「コクヨ山陽四国販売ROOKIES」。

見るからに不思議な、いす-1GPという競技。単にイベントがユニークであるだけでなく、あの事務椅子メーカー・コクヨのチームまでも参加しているほど、世間の注目度が高まっている。

選手や観客は、いす-1GPの何に引かれるのか。コクヨの社員で、日本事務いすレース協会理事の黒田真吾さんに話を聞いた。

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