ヤマハ発動機は、2013年から浜名湖湖岸の清掃活動を業務の一環として展開している。5年を重ね、10回目を迎えた同活動の背景と、実際の模様をリポートする。

 2013年にスタートした浜名湖湖岸清掃活動「マリンクリーン活動 in 浜名湖」。2018年5月の開催で10回目を迎えるこの取り組みは、毎年2回、浜名湖でマリン事業に携わるヤマハ発動機の社員によって展開されている。業務時間内のうち半日を使う。すなわち業務の一環として、湖岸に打ち上げられたゴミを収集するというのが活動の内容だ。

 マリン事業本部はスポーツボートやPWC(水上オートバイ)、和船などを担当する部門。その製品開発においては、浜名湖を製品の試乗などで活用している。大きな汽水湖で、波も立つ浜名湖は、業務にとってなくてはならない存在。浜名湖の恵みがあってこそ、本業が成り立っているといえる。

 「仕事でお世話になっている浜名湖の環境を守りたい」

 この意識を、自然を愛するマインドの高い同本部社員たちは日頃から感じている。地元行政が実施する清掃活動にも参加していたが、同社独自の関わり方について模索を続け、この取り組みが始まった。

ヤマハ発動機 マリン事業本部 ボート事業部主査 池田啓二郎氏

 当初から企画・運営に携わるマリン事業本部ボート事業部主査の池田啓二郎氏は、「浜名湖には陸上から容易に近づけない湖岸もあります。しかし自社のPWCやボートを使えば、水上からアプローチできる。これこそ私たちの強みを発揮できる活動なのでは、と考えたのがきっかけです。業務時間内に行うこの活動を通じ、自社製品に実際に乗る経験をすることで、製品への理解を深めると同時に、仕事へのモチベーションを高められる点もメリットです」と話す。

 単なる社会貢献ではなく、業務のよりどころである浜名湖にフォーカスしていることから、マリン事業という本業と密接に結び付いた活動であることが読み取れる。