スマートフォンで支払いを完結できるコンビニ収納サービスを2018年7月30日に開始した。請求書や伝票などのペーパーレス化によって環境負荷の低減を図る。

 NTTインターネットは総合決済情報サービス事業と情報システム事業を展開するNTTコムウエアのグループ企業だ。決済情報サービスは、全国の金融機関やコンビニエンスストアと同社のセンターを接続、顧客が必要とするコンビニ収納の情報をリアルタイムに提供する。

顧客企業の環境対策に貢献

 同社は、顧客企業に提供するシステムサービスと自社の事業活動について、環境影響をプラス面とマイナス面に分け、環境活動に取り組んでいる。

 例えば、決済情報サービスの提供やシステム開発は煩雑な業務のアウトソーシングやシステム化、伝送化、サーバー集約などによって、顧客企業のCO2削減につながる。

 一方で、同社自身の事業活動によるPCやサーバー、空調や照明のための電力使用、ゴミ処分のための化石燃料使用は、CO2排出量を増加させる。そこで同社では事業活動の中で排出されるCO2を抑止するための取り組みを進め、地球温暖化防止に役立てている。

 「環境維持活動の中で、最も大きな効果を上げたのがデータセンターの電力使用量の削減です。これまで3カ所あったデータセンターを3年ほどかけて1カ所に集約・統合した結果、2017年の電力使用量は2012年と比べて、およそ50%減らせました」と環境活動を担当する品質管理部の椋本智昭氏は語る。

 NTTインターネットでは社長をトップとして経営層が環境委員会のメンバーとなって環境目標を決定、全社を挙げて活動に取り組み、毎年目標を達成している。

 その中で同社では環境対策をより一層強化するためには、システムサービスでの顧客企業の環境対策への貢献が重要だと判断。新しいサービスとして、2018年7月30日からスマートフォンで完結できるコンビニ収納サービス「マイペイメント」の提供を開始した。

スマホによる新コンビニ収納

  「現在、利用者が請求書をコンビニに持っていき、そこで代金を支払うコンビニ収納は国内で年間10億件ほどあるといわれています。当社は電力会社などのインフラ系や電話会社を中心に、全体の約40%に当たる約4億件を扱っています。コンビニ収納は平成に入って普及し始めたのですが、電子商取引(EC)の拡大で現在でも増え続け、今後も減ることはありません」と、サービスを担当する決済情報サービス事業部営業部の辻知幸氏は説明する。

 コンビニ収納では、利用者に郵送される請求書をコンビニの店舗に持っていく。そこで代金を払って、収納印を押してもらい、領収書として受領証を受け取る。店舗では控えを確認、本部に運んで、再度中味を確認し、法律の規定でそれを7年間保存する。

 「新サービス『マイペイメント』はこの一連の流れをそのままスマートフォンでできるようにしたものです。利用者はECサイトでの商品購入時やサービス契約時の料金支払い契約で『マイペイメント』を選びます。そうすると、商品購入やサービス契約をした企業からメールやSMSなどで請求情報が通知されます」と辻氏は手順を解説する。

 請求情報通知のURLをタップすると、スマホの画面にバーコードが表示されるので、近くのコンビニエンスストアのレジで読み取ってもらい、現金で支払うことが可能になる。支払い内容確定後には、支払い情報確定画面になる。「電子領収書作成」ボタンをタップすれば、そのまま領収書として使えるようになる。

■ マイペイメントの効果
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 マイペイメントは契約企業、コンビニエンスストア、利用者の3者すべてにメリットをもたらす。中でも、請求書(払込票)の印刷や輸送を削減できることが大きい。ペーパーレス化による環境負荷の削減効果も大きい。

 契約企業にとっては、請求書の郵送が不要になるため、住所不備や宛先不明で戻って来てしまった請求書への対応業務に関わるコストの削減も見込める。さらに紙の領収書が電子化されることで、コンビニ決済額5万円以上の場合必要となる200円の収入印紙の貼付が不要になる。

 また、利用者が支払うまでの時間も短縮される。すぐに請求情報を通知することが可能なため、請求書紛失時などの支払い方法としても利用でき、利用者の利便性も向上する。

 加えて、利用者が普段持ち歩くスマートフォンに請求情報が通知されるため、支払い忘れを防ぐ効果もあり、収納率の向上を見込めるという利点もある。