聞き手/安達 功(日経BP総研 副所長)

近年、緑を効果的に配置した大規模ビルを多数つくり出している東京建物。その視線は環境対策を主軸とした持続可能な都市づくりへの事業創出支援に向いている。

――2018年12月に東京スクエアガーデンに開設された「シティラボ東京」では持続可能な都市づくりに関する取り組みを行っていくと聞きました。どのような目的で取り組みを始めたのですか。

福居 賢悟(ふくい・けんご)
東京建物 取締役常務執行役員
1957年生まれ。82年横浜国立大学経済学部を卒業し、東京建物に入社。2002年福岡支店長、05年九州支店長、08年企画部長、11年取締役 企画部長、12年取締役 ビル営業推進部長、13年執行役員 法人営業推進部長を経て、15年3月から取締役常務執行役員 関西支店・札幌支店・九州支店・名古屋支店担当兼ビル事業本部長を務める

福居 賢悟氏(以下、敬称略) 東京スクエアガーデンは省エネなどを通じた低CO2化促進を地域貢献策に掲げ、2010年に都市再生特別地区として都市計画決定され、2013年に竣工した環境配慮型ビルです。この6階に設置した、地域の環境対策拠点「京橋環境ステーション」の一部を、今回「シティラボ東京」としてリニューアルしました。「環境」に加えて「経済」と「社会」も視野に入れ、持続可能なまちづくりをビジネスで加速するオープンイノベーションの拠点にする考えです。

――ESGやSDGsに関する取り組み方針はどのようなものですか。

福居 当社グループでは、「都市の未来に貢献するまちづくり」の実現に向けて「安全・安心」「環境」「社会変化への対応」「地域社会への貢献」という4つのテーマを設定し、サステナビリティ活動を推進しています。

 一方で、ESGやSDGsが投資家視点においても重要であるという意識を持ち、ESG/SDGsを企業経営の中心に据えて、事業の構築を考えていかなければならないフェーズに入っています。また、これからの企業は情報発信力も重要ですので、財務と非財務を統合した形での情報発信に向けた議論も社内で進めている段階です。

環境に配慮して建設された東京スクエアガーデン(左)。この6階に「シティラボ東京」が開設された(右)。「ラーニング・プログラム」「シェアリング・プログラム」「マッチング・プログラム」の3つのプログラム群を通し、持続可能な都市づくりを促す
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