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チョコッと食日記のススメ

(2016/09/21)

 社会派レシピスト、食の探偵団・団長、のサカイ優佳子です。

 20代から30代まで、「10年日記」をつけていました。その日のページを開くと、1年前、2年前、10年前のその月、その日の自分の言葉が記されています。それを読むことで、「あの頃はこんなことをしていたんだ」「あんな本を読んでいたのね」などと振り返ることができるのが好きでした。

♪食を記録すると、自分の食の傾向がわかる

 食についても、日々ほんの一行でも記録しておくといろいろな気づきがあります。

 食べたもの全てを記録してなくてもいいのです。その時々でテーマを決めても。

 例えば一番季節を感じやすい食材、フルーツ。「去年の今頃、Aさんにあの美味しい葡萄をいただいたんだった!」と見返して懐かしく思うかもしれません。「そろそろ栗ご飯が食べたいな」と思うきっかけになるかもしれません。

 例えば魚だけを記録しておきます。「自分ではよく食べていると思っていたのに意外に食べていないな」「食べてはいるけれど、鮭とアジばっかりだ!」「刺身しか食べてなかった」など、自分の食の傾向、クセに気づくきっかけにもなります。

 日々の体重と食べたものを記録することでダイエットができる、と話題になったこともありました。「しばらく食日記をつけてみたら、マンゴーにアレルギー反応があることがわかった」と語る友人もいます。幼いお子さんがいれば、離乳食の記録を書いておけば、成長したお子さんと見返す楽しみもあるやもしれません。

♪気軽に、手帳に書き込む形で始めても

 ちょうど1年前の今日、私は家の近くの市場で「ミズの実」を見つけて食していました。それに気づいたのもブログに記録していたから。初めてミズの実を食べたのは5年前の山形。山菜料理が得意な女将が腕をふるう小さな旅館でのことでした。山形ではよく食べられている山菜「ミズ」の実。関東ではミズを目にすることさえ少なく、時期も今頃に限られているその実は、さらに出会うことはまずない貴重な品です。

 5年前の山形で過ごした時間、1年前に食した時のことを思い出しました。単純な食材の記録が、それを巡るさまざまなことを想起させてくれます。

 近々あの市場にミズの実を探しに行ってみようかなと思います。

 チョコッと食日記、手帳の隅への書き込みからでも、始めてみませんか?

お知らせ

9月23日にサカイさんの新刊が発売されます。「毎日食べたい乾物ヨーグルトレシピ決定版」(世界文化社)。

発売を記念して、9月27日に東京・日本橋三越でサカイさんの講座が開かれます。
詳しくはこちらから。

********サカイ優佳子(さかい・ゆかこ)プロフィール 「五感を重視した食育ワークショップ『食の探偵団』を2002年より田平恵美とともに主宰。田んぼを残したいという思いから07年より米粉の利用法の提案を続け、11年からは『乾物は未来食』という思いから伝統的乾物の新しい使い方や、世界各地の乾物の知恵、料理法の研究を開始。DRY AND PEACEプロジェクト推進中。著書に『感じる食育 楽しい食育』『米粉ランチ』等。
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