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イケア・ジャパンがAR技術使う「カタログアプリ」提供、欲しい家具を自宅に仮想的に配置

 イケア・ジャパンは2016年8月23日、スマートフォンやタブレット向けの「IKEAカタログ」アプリの提供を開始することを発表した。AR(拡張現実)技術を使い、画面内の自分の部屋の中にイケアの家具を仮想的に配置できるシステムを組み込んだ。ユーザーにとっては購入したときのイメージが分かるため、購買行動に結びつきやすくなる。従来もアプリを提供してきたが、単に紙のカタログをアプリで見るだけだった。「海外では2013年からIKEAカタログアプリをリリースしてきたが、日本では初の試みだ。国内は現在9店舗あるが、これを2020年までに14店舗に増やし、売上高も2倍にするのが目標。今回、アプリを刷新したことで、さらなる成長につなげたい」(ヘレン・フォン・ライス社長)。

 IKEAカタログアプリでは、まず画面上で欲しい家具を選ぶ。次に家具を置きたい自宅の場所に紙のカタログを置く。アプリをダウンロードしたスマートフォンやタブレットを紙のカタログを向けると、選択した家具の3次元映像が実際の自宅の場所に重なって表示される。部屋内での家具の位置や大きさ、周辺とのバランスといった、実際に配置した様子が分かる。紙のカタログがないときは、画面内の家具の位置や大きさなど自分で調節して使うこともできる。ユーザーが家具のサイズを図る手間や間違いなどのリスクを減らすことができる。これまでのアプリより、家具の質感や色をさらにリアルにしているという。

 このほか、画面の家具を指で操作すると、価格や関連した家具の紹介などより詳しい情報が表示される機能がある。画像が動いたり音が出たりする機能も組み込んでおり、例えばキッチン用品のページであれば、料理する画像とともに調理音が聞こえるといった具合。ユーザーの購買意欲を向上させるようなさまざまな仕掛けをデザインした。

 IKEAカタログアプリは8月30日より配信開始。アンドロイド版やiOS版のほか、9月末にはAppleTV版も投入する。ライス社長は「若い世代に試してほしい内容にした」と、若いユーザー層の獲得を期待している。                   (日経デザイン編集部)

「IKEAカタログ」アプリを活用すると、紙のカタログを置いた場所に選択した家具が仮想的に表示される。床の上には紙のカタログだけだが、スマートフォンやタブレットの画面上には仮想的に家具が表示される
2016年8月に就任したイケア・ジャパンのヘレン・フォン・ライス社長は、IKEAカタログアプリの投入で若いユーザー層の獲得に期待している
発表会では、イケア独自のデモグラティックデザインで設計された家具も紹介された
写真は部屋の大きさやテイストに合わせて組み合わせできる家具

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