クローズアップ

【Design of the Month】: 2015年11月号

用途を絞りこんで、ヒット商品に

山田繊維「福コチャエ」

2015年11月20日(金)

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山田繊維の「福コチャエ 歌舞伎」。平たい箱を包むための風呂敷。包む方向や結びの位置で「助六」と「弁慶」の2 種類の包みができる。デザインユニットのCOCHAE(こちゃえ)がデザインを手がけた。価格は864円(税込み、以下同)

 結ぶ向きを変えたり、結び方にちょっとした変化を付けるだけで全く違う柄や表情になる。そんな風呂敷がヒットしている。

 山田繊維が2014年に発売した「福コチャエ」シリーズ。通常5000枚も超えれば売れ筋の仲間入りと言われる風呂敷の市場で、発売から1年ほどで2万2000枚を超える売り上げを記録した。2015年9月にはラインナップを拡充して、さらなる市場拡大を目指す。

 福コチャエシリーズは、日本の伝統的な文化をモチーフとした柄の木綿の風呂敷。普通の風呂敷と異なるのは、1枚の風呂敷に、例えば歌舞伎で人気の役柄「助六」や「弁慶」などの柄が変わったレイアウトで染めてある点だ。結ぶ向きや結び目の作り方で、写真のように異なる完成形の包みが楽しめる。筒状のものや丸いもの、平たいものなど、包む中身にあわせてこけしや招き猫といった柄を用意した。

 ヒットの理由として同社が挙げるのが、この福コチャエが「販売チャネルを問わず扱ってもらえるデザイン」(山田繊維の山田悦子氏)だと言う点。日本の文化を楽しく伝えられ、親しんでもらえる提案力を持つ工夫で、まずは海外旅行者向けのインバウンド需要を掴んだ。

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